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Channel: 南ア研修日記2010
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今日は。

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ソウェト蜂起の日。
このサイトを見ると、1976年6月16日の朝、どこでどんなことがあったのかがわかる。
 
地図を眺めていると、4年前に訪れたヘクターピーターソン記念館や、そこで出会った小学生たちの明るさ、そしてソウェトの中学校の子どもたちの真剣なまなざし、YMCAで歌ってくれた青年たち(Zola Youth Choir)の躍動感と希望に満ちた歌声、小学生の笑顔とともに、あの、子どもたちが下りてきたという坂(Kumalo St.)を見上げた時の気持ちを思い出すのだ。
 
Nkosi Sikeleli 'iAfrika(現国歌の一部)を歌いながら、支配者の言語アフリカーンス(オランダ系白人言語)ではなく、我々の言葉、ズールーでの教育をと求めた子どもたちを、次から次へと撃ち殺した白人警察官たち。
 
その無念さ、悔しさ、憤りを思うと、言葉を失う。
 
今でも、一部の地域では、英語ではなく、アフリカーンス語ができたほうが就職や進学に有利な事情はあまり変わらない。
 
そして、さまざまな事情で学校にまともに通えなかったり、上級学校への進学の道が閉ざされたりする子どもたちも未だに多い。
もちろん、黒人については就職率は5割を切っているといわれるから、仕事があることがありがたいことだ。
黒人をはじめとする有色人種へのアファーマティブアクションに対して、白人への逆差別だという言葉も聞くけれど。
 
ワールドカップの試合が始まるのを見るたびに、選手とともにピッチに誇らしげに立っている子どもたちの未来が、明るいことを望むばかりだ。

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